コンセプト | via traffic controlling 社(ドイツ)の資料より
visual speed indication(以下VSI)すなわち、ドライバーの運転速度を制御するシステムは、通常の道路・交通テクノロジーとしては、信号システムとは違うまったく新しい分野のテクノロジーです。今日、自治体では、点灯式の速度表示機を速度抑制の目的で高速道路に設置し、交通の流れを補助的に制御しています。VSIは交通渋滞の回避に加え、運転速度の抑制を促すことで交通事故率や事故の規模の軽減にも寄与します。
移動式、独立式、数値表示式のディスプレイは、地方コミュニティーエリア、都市部、速度制限区域、学校、幼稚園(保育所)の前などで、活用できます。
速度表示機設置の効果について、次の3つのポイントが挙げられます。 @ドライバーは自身の車のスピードが表示されているのを知ると、「スピード超過」に気づきます。大半のドライバーは心理的プレッシャーを受け、速度を落とします。 A低速走行区域の住民は通過車両の速度を客観的に証明でき、速度制限に関して、「高速」常習ドライバーと個人的に交渉できます。 B自治体は、速度超過に関する住民の苦情対応に苦慮してきましたが、VSIによって適切な対応ができます。VSIによって不満を抱く住民の心理を静めることができます。 警察はこれまで低速走行区域や居住地域を効果的に監視できず、また監視にかかるコストをスピード違反者への罰金でまかなえませんでした。ただし、居住地域の速度制限監視方法が適切であるか否かはまた別の問題です。 これまで、自治体の唯一の解決策は、走行速度の減少を促す道路改造でした。しかし、これには多額のコストがかかり、資金難に苦しむ自治体にとって現実的な解決策ではありません。 これに対し、VSIは広域での活用が可能です。それは、設置が簡単かつ移動式で、必要な時に単独で使用できるためです。
1994年から、via traffic controlling社は、速度測定器SISをディスプレイ付きで供給してきました。viasis 3000はその最新タイプで省エネ仕様、速度と時間のバッテリー式バッファ(入力データを一時的に保持する記憶領域)メモリを内蔵し、シリアルデータ・インターフェースと各種オペレーティングモードを装備しています。
速度データを測定・表示するだけでなく、これらを集計・分析し、統計を利用して固有の交通状況についてviasis 3000のスピード抑制を効果的に行えます。
通常の速度では、データは(ボードに速度を表示・非表示のいずれかの方式で)集められ、統計処理され、ユーザーに特定の道路でのドライバーの速度行動に関する重要な情報を提供します。これをもとに、道路の改造、速度抑制措置等について、現状維持、改善、追加的措置といった決定を円滑にします。 |
速度計測 の仕組み | 1車線・1方向の車両速度の測定・表示用に設計されています。測定は1.5秒ごとに行い、順次数字を上書き表示します。 データ保存機能付きのviasis 3000は、測定データをメモリチップに保存します。測定速度および時間データはシリアルインターフェースを通じてダウンロードできます。 測定器は継続波「ドップラー・レーダー」すなわち、常時高周波無線波発信・受信ユニット (permanent sending high frequency radiowave emitting and receiving unit)で構成されますが、アンテナは前面にガラスがあるため見えない構造になっています。 |
製品構成 | 1. viasis 3000 速度測定器と車両速度表示ディスプレイ 2. 電源 鉛ゲルバッテリー 12V 18Ah 3. 充電量コントロール付きバッテリーチャージャー 4. ヒューズ 2個(1個はスペア) 5. スライドナットM6 標準C型レール用4個 6. シリアルインターフェースケーブル 5m長1 7. フロッピーディスク3.5 データ評価用マイクロソフト・エクセル・マクロ2付き 8.操作説明書。 (ご注意) viasis 3000からの測定・保存データの読み出しには、シリアルインターフェースとデータトランスファー用のターミナルプログラムを搭載したPCが必要です。
|
設置方法 | ハウジングのエッジ下が2m〜3mになる高さに垂直にしっかりと固定します。 その際、次の点に留意してください。 ・上記以外の設置高やハウジングの大きな傾きは、車両探知のディスタンスレンジや表示速度値の精度に影響を与えます。 ・レーダー探知器が正しく働くには、測定車両との間に障害物があってはいけません。木、柱、背の高い駐車車両等の後方を避けて設置してください。 ・ターンポイントやカーブした道路では測定速度が低くなりすぎるため、設置しないでください。
|
使用例 | 移動式、独立式、数値表示式のディスプレイは、地方コミュニティーエリア、都市部、速度制限区域、学校、幼稚園(保育所)の前など幅広く活用いただけます。 |